フラバンジェノールはコラーゲンの生成を促進させるだけではありません。
減少するのを抑える働きも明らかになっています。
コラーゲンはコラゲナーゼという酵素によって分解されてしまいます。
コラゲナーゼが活発に働くほど、コラーゲンはどんどん減ってしまうわけです。
従ってコラゲナーゼの働きを抑えることができれば、その分、コラーゲンが減らずに済むことになります。
そこでコラゲナーゼが通常に働いている溶液の中にフラバンジェノールを加えたところ、加えなかった場合に比べて、コラゲナーゼが半分程度しか働かなくなったことが確認できました。
フラバンジェノールがコラゲナーゼ活性を阻害することで、体内のコラーゲン量が保持されるため、肌のハリを保つのに良いでしょう。
血管のなかでも特にコラーゲンが多いのは中静脈ですが、フラバンジェノールはこの中静脈によく働きます。
大静脈にもコラーゲン層はありますが、筋層の方が厚く、コラーゲンの増え方も中静脈ほどではありません。
同じ血管でも選択的に作用しているとしたら面白いですね。

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コラーゲンはタンパク質でできた螺旋状の繊維です。
コラーゲン繊維は互いにほぼ直角に交わっており、網目状に広がっています。
コラーゲン分子同士が集まるときには、結合のために空いている手を出しあって橋をかけるように結びつきます。
この架橋が強いほどコラーゲンは安定し、ハリのある肌となります。
またビタミン C が不足していると充分な架橋ができないため、安定したらせんを作れずに、細胞の中ですぐに分解されてしまいます。
すると正常なコラーゲンの補給が間に合わず、肌のハリが失われ、シワやたるみの原因となり、コラーゲンが支えている血管が極端にもろくなり、歯はガタガタになってしまいます。
一つ一つの架橋が強固なのは肌のハリにプラスに働きますが、加齢とともに架橋の数が必要以上に増えるのはマイナスとなります。
余分な架橋は組織を硬くして、肌の老化としてのシワの原因となるからです。
コラーゲン繊維のおもな役割は皮膚や血管なども含めた体内の各臓器の形を作り、それを補強し、他との境界を作ることとも言えます。
皮膚として、血管として、骨として体内に存在するために欠かせない役割であり、コラーゲンなしでは各臓器が体内に存在することができないといっても過言ではありません。
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肌に効く食べ物は・・・
美容バランスのよい食事がカラダを、肌を健やかに保つ。
シミに効くって聞いたから、ビタミン C のサプリメントを毎日飲んでいるのに、シミが薄くならない・・・
食べ物で、肌のトラブルを改善することはできるのですが、それは一つの栄養素をとることでかなうわけではありません。
ビタミン C を摂り続けていても、その他の栄養素が足りなければ、肌をきれいにすることはできないのです。
それは、植物に栄養のある土や水、太陽の光を与えずに、肥料ばかり与えていることに似ています。
植物が育つための命のツナである土などは、人とって何に当たるのでしょうか？
人が健康でいられるために必要といわれる5大栄養素は、タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルです。
これらを偏ることなく、バランスよく摂ることで、新しい細胞がどんどん作られ、新陳代謝がスムーズに行われ、丈夫な体を作ることができます。
皮膚も、健やかな状態を維持することができるのです。
バランスのよい食事を心がけた上で、皮膚トラブルに健康的な、今の自分にとって必要と思われる栄養素をプラスすることで初めて、肌の悩みに食べ物やサプリメントが応えてくれるのです。
体が求めているのは自然の恵み。
それなら、サプリメントたくさん使ってバランスよく栄養を取れば良いのかというと、それは体や心の健康にとって、良い方法であるとは言えません。
サプリメントは、あくまでも補助食品として、取り入れるようにしましょう。

ラパルレ

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